そういえば5年ほど前に、まだ実家に住んでいた奥さんがワイヤレスLANを導入したときの彼女の反応が面白かったので、紹介しておく。
まずは、ワイヤレスの便利さを説明して、買うのを勧めるとあっさりと導入を決めた。
私「ノートパソコンに何もつながなくても、インターネットにつなげるんだよ。便利やろ?」
奥さん「何もつながなくていいの?それはすごい!」
そんなこんなで彼女の実家はワイヤレスLANを購入した訳だが、
数日後、奥さんが電話越しに、パソコンが完全に壊れた、どうもワイヤレスのせいじゃないかと思っている、と訴えてきた。電源ボタンを押してみたが、うんともすんとも言わないらしい。
とりあえず、まずは状況を確認するべく、初歩的なことを確認した。
「バッテリーは大丈夫かな。電源コードはきちっと入ってる?」
奥さん「え、なんでワイヤレスなのに、バッテリーがいるの?」
私「??」
私「いや、なんでって、ワイヤレスはインターネットケーブルの代わりになっているの確かだけど、電源ケーブルはそれはそれで必要なんだけど?」
奥さん「そんなの、ワイヤレスの意味がないじゃない!」
私「たしかに。。。」
ちょっとした笑い話だが、確かにそう言われればそうだ。無線がワイヤレスであっても電源がつながっていたら、ワイヤレスの意味が半減する。どうせなら、電源もワイヤレスにして本当の意味でモバイルにすべきだろう。そういう、技術者の場合には常識が邪魔して見えない視点こそ、大切すべきだろう。
とはいっても、電力を無線でとばす技術はそれほど進歩していない。(あ、この時点で知識が邪魔しているに違いない。)燃料電池でノートパソコンを動かす日はそう遠くないかもしれないが。
http://journal.mycom.co.jp/articles/2006/10/10/ceatec/