動物園に行くのは基本的に好きのだが、閉じ込められた動物を見ていると、どうしても一抹の寂しさを感じる。ピッツバーグ・ズーのように飼育環境が比較的整った動物園だとましだが、飼育環境の悪い小動物園だと耐え難い。
「動物園の是非を問うディベート」では、
動物園の意義に対して、反対・賛成の代表的な立場から討論していて、読み応えがある。
個人的には、テクノロジーの発達で野生動物のリアルな映像コンテンツが整ってきた現代において、教育目的の動物園は時代遅れだと思う。新しい動物園を作ることよりも、野生環境そのものの保全に投資したほうが理にかなっている。一方で、現状の動物園が抱える動物達を野生に戻すことが困難であることを考えると、動物園を全部無くすということは現実的ではない。現状の動物園をより質の良い(動物の福祉が考えられた)動物園に変えていく、という努力をすべきだ。動物園同士の動物交換や、動物の福祉環境をチェックするズーチェックなども良いアイデアだと思う。
ちなみに、ピッツバーグ・ズーでの写真を幾つか紹介。
写真:10m先のライオン夫婦(間には、谷があってライオンと人間の距離が近い)

”Sees movement much better that shapes.
If you don't move, a lion might not see you”
(ライオンは、形よりも動きを見る。
もしじっとしてたら、ライオンはたぶんあなたがみえないでしょう!)
って書いてたので、じっとしてたのだけど、
写真でわかるように、明らかにKen.Tを睨んでた。