現在価値(Present Value)という言葉がある。
友達と話しているときに多用する言葉に奥さんがついていけるように、
たまにこういった用語を奥さんに説明することがある。
専門的な用語を、専門家でない人に説明できるかどうか、
というのは自分が本当に理解しているか、の簡単な目安になる。
さて、現在価値の意味。
そもそも、この言葉は、「1年後にもらえる100万円」は、
「現在もらえる100万円」と価値が違う、というところからきている。
直感的に考えるとどっちが得だろうか?
恐らく、「現在もらえる100万円」のほうが得な気がする。
では何故得なのだろうか?
こういう考え方ができる。
いま100万円もっていると、そのお金を使って色々なことができる。
例えば、貯金して利子率が3%と仮定すると、103万円になるだろう。
100万円 →(利子率3%1年後 100x1.03)→ 103万円
では逆に考えて、1年後の100万円は今のいくら?
??? →(利子率3%1年後 ???x1.03) → 100万円
この場合、
??? x 1.03 = 100万円だから、
??? = 100 / 1.03 = 97.0874(四捨五入)
そう、この約97万が、貯金して3%の利子率と仮定したときの、
1年後の100万円の今現在の価値だ。
つまり、
「現在もらえる100万円」の現在の価値(当然だけど) 100万円
「1年後にもらえる100万円」の現在の価値 97万円
となる。どっちがお得だろうか?
今回は、貯金して利子率3%と勝手に仮定したが、
市場経済の動向から、市場の平均的な利子率をとってきて、
現在の価値を求めたものを、現在価値と呼ぶ。
アメリカの場合は、5%がよくテキストなどで使われている。
と、こんな話を奥さんに説明した後に、
奥さんに改めて尋ねてみた。
Ken.T 「今もらえる100万円と、1年後にもらえる100万円とどっちがいい?」
この瞬間が教育に携わるもの?として一番嬉しい瞬間なのだろう。
自分が他の人の成長に貢献できたという感覚。
そして、cociaのファイナルアンサー。
「今100万円もらったら使っちゃうから1年後がいい。」
はいはい、
説明の途中でアクビしてたしね。。。