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戦場の掟2(ドライビングライセンス)

昨日の続きです。読まれていない方は、まずはこちらをどうぞ。
戦場の掟1(ドライビングライセンス) (05/12)


無事に試験枠が確保できたということでここで一息ついたが、
ラインに並んでいる間に最後の追い込みとして、 Ken.Tとcociaは試験問題を取り出し復習をしていたら、後ろのインド人が、俺にもそれを見せてくれ、と頼んできた。全く知らない人に対して、おもむろに頼んできたことにびっくりしたが、その無垢な視線に射止められたので快く承諾。彼は嬉しそうに例題をむさぼり読んでいた。今日もまた一つ善きことを積み重ねた気がした。


15分ほどで窓口に呼ばれ、色々と書類手続き、を行う。パスポート、学校からのレター、などなどを提出する。Ken.Tが先に手続きが完了すると、すぐさま、その横に無造作に並べられたデスクトップPCを指差され試験が開始となった。若干英語に不安のある cociaの書類手続きが、うまくいっているのかが気になったが、とりあえず試験に集中せねばならない。試験問題に集中しよう、と思いながらも、片方の耳では窓口の人がcociaに色々言っているのが非常に気になる。あ、I-20(留学生の証明書みたいなもの)のことを言われているのか。cociaの Visaは配偶者Visaと呼ばれるものなので、 I-20もKen.TのI-20に追記のような形で書かれる。あれが無いとcociaは受けられない。とりあえず、試験を中断して窓口にI-20を渡す。


やれやれ、と試験に戻り、再度集中した。やはりそれほど難しい問題は出ない。1問解くたびに、正解、不正解が出る。要は18問解く間に3問以上間違えなければいいのだ。しかし、9問目で、答えの分からない標識問題が出た。考えても分からないので、とりあえず選んでみた、が、不正解。まあ、まだまだ1回間違えただけだから、大丈夫、と思っていたら、また同じような標識が出てきた。今度はこれだろ、と思っていたら、また不正解。ちょっと手に冷や汗が出た。大丈夫、まだもう一回間違えても大丈夫なんだ。Ken.T慎重にいけ。ここから2問は普通に正解した。しかし、また同じような標識問題がでる。。。ここが山場だ Ken.T。。。こういうときは腹式呼吸をするに限る。身体の無駄な緊張をほぐし集中力を高める。狙いを定め、タッチパネルでクリック。。。


あえなく不正解。(w


や、やばい。あと8問を解く間に一回も間違ってはいけない。ふっと疑念が頭をよぎる。もしかして、Ken.Tだけ落ちて、cociaが通るかもしれない。。。来るときに冗談で言っていたが、まさか。。。ここから鬼のような形相になっていたと思う。1問ずつ、1問ずつ、地雷を踏み分けるような気持ちでタッチパネルの画面に触っていく。あまりの集中のあまり無呼吸状態のまま、5問進んだ。あと3問。。。ここまでくればいける気がしてきた。これまで数々の試験をこなしてきたKen.T。こんなところで挫けてたまるか。そう、cociaとともにきっちり合格して、二人で実地試験を受けにいこう。えい(クリック)!正解。あと2問。

しかし、アメリカに日本の神様はいないようだ。アメリカの神はまたも試練を与えたもうた。見たこともない問題が画面に焼きついている。消去法で2つの選択肢に絞り込んだ。どちらかは天国へ、どちらかは地獄へ続いている。このクリックはどちらに続いているのか。。。


この問題を間違えると、いとも簡単だといわれる運転免許試験に落ちてしまうKen.T。タッチパネルの画面にむかって伸ばされた人差し指は、小刻みに震えていた。。。ファイナルアンサー!!声に出ない叫びをあげながら、無理やり人差し指を画面に突き刺す。


Incorrect!!(不正解)
やりました、やりましたKen.T。不合格です!!



ありえない結末に呆然としていた。振り返ってみるとcociaははまだ戦っていたが、その様子から緊張しているものの順調に進んでいることがわかる。まもなく満面の笑みを浮かべて振り返った。


おめでとう、cocia。俺を超えたね。


合格者はここで、Lerning Licenceと呼ばれる仮免許をもらえる。敗残者はここでお別れだ。ショックから立ち直ることが出来れば何時でも帰っていい。試験前に試験問題を借りにきたインド人(彼は合格)が寂しそうな目でKen.Tを見ている気配を感じたので、優しく微笑み返した。


俺は大丈夫。俺のことは気にせず、先に行くといい。


とりあえず敗残者は邪魔なので、部屋の隅に退散してcociaの手続きを待っていたが、必要書類がKen.Tの鞄にあったので、恥ずかしながら窓口のところに持っていった。黒人の優しそうな兄ちゃんが、俺達の顔見ながら黙黙と作業していたが、急にクックックックと笑い出した。そして、こういった。



「あんたが落ちて、奥さんだけが受かったのか、クックックック。
 面白すぎる。

 一言だけ言っておこう、
 (戦場に)奥さんと一緒にきちゃいけねえ。」




確かに。(w



そういえば、かの有名なバガボンドでも、危機一髪の”新二郎”を助けることに気をとられた剣の達人”右源”が、百姓の竹槍で致命傷を受けてしまった(19巻)。Ken.Tもcociaに気をとられて致命傷を受けたのかもしれない。ちなみに、あとで分かったことだが、この試験では、難しい問題はパスして違う問題を解くことができたらしい。試験がはじまったときに、ドタバタしていてそのことにも気づかなかったKen.Tは情けない。やはり戦場に奥さんは連れて行くべきでない。家庭内の力関係にも影響する大きな致命傷を負ったKen.Tであった。
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コメント

緊張感が伝わってくるエントリ。

東大通った男が、車の筆記試験滑るとは・・・ 之、滑稽:-)

クックックック。 面白すぎる。

しばらくネタにしよっと。

車の試験系統って、これまでよく、ぽかしてるなあ。まあ、もともとドジやからな。。。もう一回落ちたらおいしすぎるなあ。(笑)

Cociaはなんだかんだ言いながら、サクっと受かりそうな予感がしていたわ。次の一戦、ちばりよ~^^

>びよさん

きばりまーす。

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