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目をつぶれる大人

「叱らない」しつけという本を読んだ。ちょっとどきっとする内容だった。


まず、しつけより愛情が大事という話。愛情は3度のご飯と同じで、与え続けなければいけないし、それが子供に伝わっていなければいけない。そして親に愛されていると実感している子供は、心が満たされ、素直になり、親の言うことも聞けるし、生活上のしつけや決まりも守ることができる。ここまではしごく納得できる内容だ。


しかし、実際には、多くの親が、叱ることでしつけをしているつもりになっている、と指摘する。特に、この本でいっている「叱る」は、広辞苑上の「声をあらだててとがめる」ことを指しており、「声をあらだてる」=「感情的になっている」ことに特に注目している。つまり、多くの親が、しつけをするために、毎日のように、感情的に(声をあらだてて)とがめている、わけだ。確かに、誰かを裏切ったりとか非常に悪いことをしたときには叱ることも必要だが、頻繁に叱る必要があるだろうか、と問う。叱られた子供は、嫌な気持ちになり、自信を失い、愛情に疑いを持ちはじめるのだ。


また、長年教職をとっていた筆者は、感情的に叱って状況が改善されたことはない、という。なぜか?それは、感情的な言葉を発してしまうしまう人の言葉は子供に とって軽いからだ。例えば、子供はこんなことを子供同士で話す。「E君のお母さんのいうことはなんだか聞かなきゃって気がするけど、うちのお母さんだと、 なんだかどうでもいいやって気にならない?」 子供は、無意識に、しかし厳密に周りの大人の人間性の評価をし、その発言の重みを測るのだ。頻繁に感情的に叱る人の発言は、子供達の心には響かない。


そこで、筆者は感情的に「叱る」のはやめて、「叱らなくて済むシステム」を作ることを勧める。例えば、食べた後に歯を磨く、ということを例にとると、「ごちそうさまでした、歯を磨きます。」というような習慣をつけることで、忘れるのを防止する、といったシステムだ。箸の横に、歯ブラシをおく、という例をもあったが、これはちょっと。。(笑)なにはともあれ、こういうシステムを通して、叱らなくても、そのしつけが身につくようになればいい、と。


でも、中には、どう頑張っても、いつまでも身に付かない子がいたら、どうすればいいか?ここで、筆者はこういう。


「目をつぶればいい」、と。


やるべきことはやって、それでもできなければ、目をつぶればいい、と。どうしても、脱いだ靴の整理ができなければ、目をつぶればいい、という。短所に目をつぶって、長所を伸ばす決意が大事だと。なによりも、


「できないことを許せない大人が子供を傷つける」、と。


Ken.Tにはちょっとショックだった。たぶん、Ken.Tは、子供に出来ないことがあったら、どこまでも熱くなって、なにがなんでもそれを克服させようとする大人だ。そういう「熱い想い」それ自体は大切なのは間違いないが、なにがなんでも克服させようとする、そのやり方が一歩誤ると、子供を深く傷つけてしまうのだろう。特に、自分の子供の場合、遠慮がない分、気をつけないといけない気がした。反対に、cocia(奥さん)の場合、彼女が感情的に叱るなんてことはあまり想像できないので(寝起き以外)、良いママになるのだろう。


やるべきことは、何をどうすべきか教えたり、考えさせたりすること。そして、それを子供が自然に出来るようにしっかりとシステムを整えてあげること。やっていはいけないことは、感情的に叱ったり、無理強いをすること。


熱い想いは失わずに、言葉はおだやかに。そして、ときには、できないことに目をつぶるパパになろう。出産予定日3ヶ月前にして、勝手にこんなことを誓って盛り上がっている夜だった。

(ちなみにうちのオカンにはほとんど叱られたことはない。オヤジは昔から恐かったけど、顔が恐かっただけ。)
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コメント

ランキングから来ました。
この記事がなかなか興味深かったので、読んでいるブログに登録させて頂きました。MBAをお持ちなだけあって、やはり頭が良いのかなあという感じです。まだ殆ど読んでいないので良くわかりませんが、機会が有ればまた見に来ようと思います。

>Etsukoさん

はじめまして。コメント書込みありがとうございます。頭が良いか分かりませんが、努力は惜しまないようにしています。(笑) 是非機会を作って見に来てください。

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