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進化圧(evolution pressure)
あの名画「皇帝ペンギン」を例に、このように解説されていた。
極寒の南極で、激しい進化圧(注)に何万年も何十万年もさらされたあげくにペンギンがたどりついた繁殖のための長距離ハイク。
【注】進化圧とは、自然淘汰による進化をうながす方向にかかる自然の圧力。生存が難しい環境ほど進化圧は強くなる。「虫を食べる鳥」は虫にとっての進化圧。虫達の保護色や擬態は、すべてその進化圧の結果である。
Life is beautiful: YouTubeはメディアビジネスに対する進化圧
satoshi.blogs.com/life/2006/07/youtube.html
![]() | 皇帝ペンギン プレミアム・エディション |
ちなみに、淘汰圧(selection pressure)の方が、進化圧(evolution pressure)より生物学的には正しいようだ。
現在の理解では、生物を進化させるに至る圧と言う考えはなく、淘汰しようとするエネルギーに対する反作用の結果が進化だと言うようなイメージです。生物を積極的に淘汰することは出来ても、積極的に進化させることは出来ませんよね。淘汰される流れの中でその流れに逆らって生まれた新規の形質を進化と呼ぶのであって、進化は結果論に過ぎない、というのが現在の進化論では定説とされているようです。
Life is beautiful: YouTubeはメディアビジネスに対する進化圧、の中のコメント欄より
satoshi.blogs.com/life/2006/07/youtube.html
自分自身の留学してからの2年間を振り返ってみたときに、一言でいうならば、淘汰圧がかかり続けた2年間なんだ、と思う。英語のみのコミュニケーション。異文化での生活(大好きな刺身無し)。クラスの中での自分の立ち位置の模索。自分への期待感と実際のアウトプットのギャップからくるストレス。
そして、進化が自分で選べない、というのもすごく腑に落ちる。様々な淘汰圧がかかっているなかで、「はじめから志向していた進化」が選べるのならば、淘汰圧がかかっているとはいえないのだろう。淘汰圧がかけられ続けて、その中で、その流れに逆らい続けて(たまに逆らわなかったりもして)、その小さな抵抗の数々が、積み重ねられてきて。。
その積み重ねられた抵抗の塊が、量から質として変化したときはじめて、それが進化と呼べるものなのかもしれない、と感じたのだった。
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